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TOP >> とちぎのチカラ ~地域を支える企業の魅力~ >> 株式会社 勅使川原精麦所
穀物を通じて、日本の食を支える
大正9年の創業以来、米・麦・大豆といった穀物を扱いながら、時代の変化とともに事業を広げてきました。もともとは食品雑貨の卸売から始まり、昭和5年に精麦業へ参入。その後、飼料製造や加工用米の分野へと事業を広げ、現在では精麦、精米、発酵食品など複数の事業を展開しています。主に食品メーカー向けの原料供給を行う一方、近年は納豆やオートミールなど一般消費者向け商品の開発にも取り組んでいます。
事業の根底にあるのは、生産者とともに歩むという考え方です。原料の買い取り価格は市場価格だけでなく、生産コストも踏まえながら決定しています。「農家さんが安心して作り続けられなければ、日本の農業は守れない」と社長は話します。農家とのつながりを大切にしながら、地域農業を支える取り組みを続けています。
その取り組みの一つが、栃木県と共同開発したもち麦「もち絹香」です。栃木県が全国有数の大麦産地であることに着目し、品質や食味にこだわって開発されました。麦特有の臭みが少なく、冷めてももちもちとした食感が続くことが特長です。また、「もち絹香」は学校給食にも採用されています。過去には生産者とともに学校を訪れ、子どもたちと給食を囲む食育活動にも取り組んできました。自分たちが食べている食材がどのように作られ、誰によって支えられているのかを伝えることで、食や農業への理解を深める機会づくりにも力を注いでいます。
穀物加工の現場で培われてきた「もったいない」という考え方も、事業を支える大切な価値観です。加工の過程で生じる副産物の活用に取り組むほか、食品残さや未利用資源を飼料や肥料として生かす方法も模索しています。限りある資源を有効に活用しながら、循環につながるものづくりに挑戦しています。
人口減少や後継者不足など、日本の農業を取り巻く環境は大きく変化しています。そのような中、穀物加工で培った技術とネットワークを生かしながら、生産者と消費者をつなぐ役割を担っています。社長は「日本の農業をみんなで守っていくことが必要」と語ります。社是である「利他心」のもと、これからも農家とともに歩みながら、日本の食を支え続けていきます。